痔ろう・イボ痔手術体験記

肛門周囲膿瘍の発覚から所沢肛門病院へ入院。痔ろう根治手術、そして術後の経過状況をつづる。

【手術当日(後編)】痔ろう手術後、腰椎麻酔が切れると激痛が襲ってくる

2013/06/15

前編の続きです。

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痔瘻とイボ痔の手術が終わり、ストレッチャーに乗せられそのまま病室まで戻ります。そしてストレッチャーから病室のベッドへ、ゴロゴロ回転させられながら寝かされます。

手術後、水分摂取は4時間後、トイレは8時間後

ここから約 4時間は水分摂取ができません。そして約 8時間後に、歩行ならびにトイレが解禁されます。最初の 4時間は枕の無い状態で、完全に体がフラットな状態で寝かされます。腰椎麻酔をすると副作用により酷い頭痛に襲われる場合があり、あまり頭を上に挙げてしまうとその症状が出やすいので、平らな状態を維持しなくてはいけないとのことでした。

腰椎麻酔と言っても、足の指も動くし、膝も動きます。太ももの筋肉だって動かすことができます。感覚的には腰からおしりの周りがしびれて感覚がないような状態です。足がしびれた時と似た感じ。病室で待っていた父と彼女は、予定通りの時間に戻ってきたことに少々驚いていました。大体、施術時間が 30分、その他諸々の 15分で手術時間は合計 40分程度。

さて、ここから 4時間はボーっと過ごします。会話も普通に出来ます。手術した部位も麻酔のせいで全く痛くありません。ただ、おしりの周りがしびれているだけです。頭を持ち上げることは禁じられていますが、手や足を横に動かす分には構わないと言われています。しかし、そんなバタバタする元気もありません。副作用が怖かったので、本当に可能な限り動かないように努めました。ここで一度父帰宅。

手術 4時間後に水分補給解禁

4時間経過し、枕が解禁され、頭のポジションがようやく安定。そして水分補給。同時に、鎮痛剤のボルタレン 50mg を服用します。このまま痛みと無縁で終わっちゃうのかな?と、思った矢先、肛門付近からヒリヒリ&ジリジリとした痛みが襲ってきました。術後 5時間経過した辺りの出来事です。

麻酔が切れて激痛に襲われる

痛み止めを飲んだのに、とにかく痛い。頭さえ上げなければ、横になっても良いと言われたので、右を向いたり左を向いたり動いてみるも、痛みが引く気配が全くありません。肛門の傷口に延々と遠赤外線ストーブを当てられているような、そんなヒリヒリ&ジリジリした痛み。心拍数は大きく上がっていませんが、深い呼吸をしていないと落ち着かない感じでした。

手術 8時間後にトイレ解禁

痛みの持続力がハンパない。一瞬のスキ無く痛みが続きます。術後から 30分おきくらいに看護師が血圧を測定しに来ており、7時間経過した辺りで尿意をもよおしたので、測定ついでに伝えました。初回のトイレは入口まで看護師が立ち会うことになっているためです。麻酔の影響で急に倒れたりしないための立ち会いのようです。術後 8時間経っていないが、もう歩いて大丈夫と言われ、わずか 3メートル弱の距離を看護師に連れられ歩きます。

歩くには何も問題ありませんでした。フラフラしないし、きちんと歩行できました。しかしトイレに入っても尿が出ません。看護師から「大丈夫ですか~。」と幾度と無く声を掛けられ、返事をするも尿が出ません。感覚がまだマヒしているのでしょうか?30秒程経過し、ようやく勢いのないチョロチョロしたものが出ました。チョロチョロチョロチョロ。チョロチョロが止まりませんそして切れもどんでもなく悪い。いつ終わりなのか自分でも分からなかったので、何となく終わりにしました。まずは初回のトイレの壁突破。

その後布団に戻ると、また痛みとの格闘。とにかく辛い。

痛みから解放される手段はないのか?

どうにかならないものかと、看護師に相談。最後の手段として注射があると教えてくれました。手術した日のみ一度だけ打てる注射。しかし消灯の21時までは5時間近くあり、現状顔色も状態も悪くなさそうなので、今使うのは勿体無いと言われました。つまり、これから先もっと痛みが激しくなる可能性があり、寝る時間に打つのがベストであるゆえ、我慢できるところまで我慢して、それでもダメだったら連絡してくださいと言うことでした。

仕方ない…我慢しよう。注射、嫌いだし。

父が母を連れて再登場。しかしこの頃は痛みと格闘中でまともに相手も出来ない感じ。会話で痛みを誤魔化す事なんて出来ず、どちらかと言うと聞いてないふりをして黙ってもがいていた。声を発しない方が、刺激が少なかったからです。

ボルタレンと眠剤で対応

術後 10時間が経過し、2回めのボルタレン 50mg を服用。しかし痛みは一向に収まりません。僕が服用したのはただのラムネか?と思うくら鎮痛剤が鎮痛してくれません。20時になり、面会終了となり父母、彼女は帰っていく。さて、ここからは 1人で痛みに集中だ。

注射をするか否かの判断は、21時の消灯のタイミングで判断することになったのですが、1人になってから徐々に痛みが退いて行き、ちょっとの我慢で済むまでに落ち着いてきていました。2度目の鎮痛剤がようやく効いてきたのかもしれません。21時になり看護師から判断を委ねられ、頑張れば眠れそうだし痛いのは嫌いなので結局注射は保留にしてもらいました。

注射の代わりに眠剤を渡され、どうにか30分足らずで眠りに就けました。途中、何度か目が覚め、24時に起きた際に念のためボルタレン 25mg を服用し眠りました。(3度目以降は服用量が半分になる。)結局、注射は必要とせず、翌朝を迎えることができました。

このブログを書いた人

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age : 30代半ば
人生初めての手術が痔の手術となってしまいました。そして痔ろうだけだと思っていたら、痔核(イボ痔)があることも追々発覚。 手術を受けるまでは、痔になってしまったことが少し恥ずかしく思っていました。しかし痔瘻の手術を受けて、いざ治ってしまうと、恥ずかしい気持ちは全く無くなりました。痔の手術をしたと言う事実を伝えることで、同じ思いで悩んでいる人の手助けになれればと思い、このサイトを立ち上げました。