痔ろう・イボ痔手術体験記

肛門周囲膿瘍の発覚から所沢肛門病院へ入院。痔ろう根治手術、そして術後の経過状況をつづる。

【手術後1日目】痔ろう手術後の痛みとの戦い

2013/06/16

朝 5時半に目が覚める。夜中に何度か目が覚めましたが、どうにか眠り続けて朝を迎えることができました。痛みは少し落ち着いています。また激しく痛むのを警戒し、目覚めてすぐにボルタレンを 1錠 (25mg) 服用しました。痔瘻の手術が無事に終わったので、気持ちも大分楽になっています。

術後の 1日の流れは、次の通りです。このスケジュールは退院日前日まで変わりません。

時間 内容
6:00 起床&検温
前日の尿、排便回数の報告
7:40 朝食
9:00 点滴
11:30 昼食
14:00 診察
17:20 夕食
18:00 検温
21:00 消灯

まだお風呂には入ることはできませんが、普通に食事の提供が開始されます。

手術後最初の食事であるが食欲がない

朝食メニュー

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  • 食パン 2枚
  • サラダ(ハム、レタス、カニかま)
  • ゆでたまご
  • ヨーグルト
  • 紅茶

手術当日は何も食事を口にしていないせいか、ほとんど食欲がありません。パンが焼かれていないのが非常に残念でありますが、食べてエネルギーを蓄えないと治るものも治らないと思い、文字通り一生懸命食べました。胃がびっくりしないようにとにかくよく噛んで。この状態でパン 2枚食べるのは結構きつかった。ゆでたまごも、カラが綺麗に取れず、ほとんど白身のない状態になってしまいました。(笑)

朝食を食べたら煙草も解禁される

手術前に朝食を食べたら煙草を吸っても良いと言われていたので、軽く一服。

そしてしばらくベッドでボーっと過ごし、抗生物質の入った点滴の時間。30分くらいして腕が痛くなってきて、看護師に確認してもらったら液が漏れてしまっていたので、残りを右腕から注入することに。左腕は全体的に少し腫れているような感じになってしまい腕が重かった。液が漏れるなんて知らなかったので、痛いのを我慢せずすぐに報告すればよかったと後悔しました。

この日の服装は手術が終わった時の病衣のままです。下着は手術後に履かせられた紙パンツ(いわゆるオムツ)のまま。傷口から出る分泌液を拭うためのガーゼは、定期的に看護師が訪れ交換してくれます。気力ほぼゼロに近かったので、折を見て着替えようと思っていました。が、結局この日はガーゼのみ交換で病衣のまま過ごしていました。

痛みの度合い

痛みは徐々に復活してきました。ジリジリ&ヒリヒリ。通常の健康状態で、下痢続きでお尻を拭き過ぎた時の状態を 1ヒリヒリとすると、10ヒリヒリくらい痛い。常に誰かが、僕のおしりを硬いトイレットペーパーで拭き続けてるのではないかと思うくらいのヒリヒリ。一度痛みが出始めると止む気配がありません。手術当日とその翌日が一番酷いと言われているので、これを乗り切れば楽になるんだと言い聞かせひたすら我慢。そうこうしているうちに昼飯の時間がやってきました。

おかずにワカメが出て一抹の不安が過る

昼食メニュー

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  • ご飯
  • 油揚げの味噌汁
  • たくあん
  • 天ぷら
  • キュウリとワカメの酢の物
  • お茶

術後初日から「天ぷら」出てきた!実にアグレッシブなメニューです。相変わらず食欲がなく、天ぷらは半分くらい残してしまいました。油物はちょっときつかったな。それよりもワカメだ。こいつ、排便時に絶対肛門に引っ掛かるよな…と恐る恐る口にします。かなりの量だったし、肛門への配慮もあって、酢の物は残念ながらほとんど残してしまいました。

昼食後の診察、手術内容の説明を受ける

食後にボルタレンを服用。痛みが軽減することを祈るも願い叶わず。痛みを抱えたまま診察へ。患部の確認。術後の経過は問題なし。あと、手術の内容説明を聞きましたが、手術内容が記載された紙を渡されただけ。やはりここの病院は、聞きたいことは患者側からどんどん突っ込む必要があるようです。

痛みが軽減する格好

傷口はほんの数センチのはずなのに、どうしてこんなに痛いのだろう。痛みは逃げていきませんが、少しずつ楽に過ごせる方法がわかってきました。一番楽な格好は仰向けに真っ直ぐ寝る姿勢です。痛くならないように、出来る限りこの体制から動かないように心掛けました。少し昼寝も出来るようになり、軽く寝て起きると症状が軽減しました。

それでも 0 にはならないので、耐える。ただひたすら耐える。我慢している時は、時間が過ぎるのが異常に遅い。早く次の痛み止めが飲める時間が来ないか待っていても、たった 5分が、30分にも 1時間にも感じます。耐える。ひたすら耐える。ようやく夕食の時間がやってくる。

ご飯を食べる格好を維持するのが辛い

夕食メニュー

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  • ご飯
  • お麩の味噌汁
  • たくあん
  • 焼きサバ
  • 切り干し大根
  • お茶

少し食欲が出てきました。サバは完食したが、切り干し大根は箸が進まず半分以上残してしまいました。実は結構食べる時に座る状態を保つのが辛く、5分も座った状態を維持できないので、ご飯を口に運ぶのも億劫になります。そして我慢できなくなった時点で、ごちそうさま。完食するとかしないとか、どうでもよくなっています。痛みから逃れることしか頭にない。そして処方された最後のボルタレンを服用。

手術後は水分摂取量を少し多めに

この日注意されたことの 1つに、排尿時に残尿感がずっと続くようであれば連絡をくださいと言われていました。前日の麻酔がまだ残っていて、水分をたくさんとってちゃんと出し切らないといけないようです。昼くらいまでは全く勢いの無い、チョロチョロした尿しか出なかったのですが、意識的に水分摂取量を増やしたため、夕方辺りからちゃんと出るようになってきました。

尿の出が悪ければカテーテルの可能性あり

もしここで排尿数が少なかったり残尿感があると、最悪な場合、尿道カテーテルを用いられるらしいです。噂には聞いたことがありますが、とてつもなく痛いらしい。想像出来ない痛さ、想像したくない痛さに違いない。あー、考えるだけで鳥肌が…。たくさん水分を取っておいてよかった。

定期的なガーゼ交換は看護師が行う

痔瘻の手術後、肛門付近をガーゼで覆っているのですが、数時間おきに看護師さんがやってきて状態を見た上でガーゼ交換をしてくれます。もうここまでくると、看護師さんに肛門を見られるのも恥ずかしくはありませんが、まるでおむつを交換してもらう赤ん坊のようなので、早く自分自身で交換できるような状態になって欲しいと願っています。

夕方の検温時、改めて痛み止めが処方されます。最強の鎮痛剤ボルタレンではなく、今後はロキソニンに取って代わります。(正確にはロキソニンのジェネリック医薬品。)

20時になり面会終了。毎日来てくれる彼女は、洗濯物を持って帰宅します。有り難し。ここから消灯までの 1時間。ジタバタしてもしょうがないので黙って痛みに集中。少しずつ痛みが和らいでる気がします。そのまま 21時の消灯時間。痛みに耐えられずダメだと思ったらナースコールする覚悟で、じっとしています。

痛いながらも眠剤を飲むことなく眠りに落ちました。2時間おきに目覚めましたが、再び眠りに就くのに邪魔する程の痛みはなく、どうにか翌朝まで眠ることができました。

このブログを書いた人

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age : 30代半ば
人生初めての手術が痔の手術となってしまいました。そして痔ろうだけだと思っていたら、痔核(イボ痔)があることも追々発覚。 手術を受けるまでは、痔になってしまったことが少し恥ずかしく思っていました。しかし痔瘻の手術を受けて、いざ治ってしまうと、恥ずかしい気持ちは全く無くなりました。痔の手術をしたと言う事実を伝えることで、同じ思いで悩んでいる人の手助けになれればと思い、このサイトを立ち上げました。