【入院日】所沢肛門病院の施設と手術前の診察
いよいよ入院当日となりました。ボストンバッグに荷物を詰めて、いざ所沢肛門病院へ。一日の流れは以下の通りとなります。
時間 | 内容 |
---|---|
12:30 | 病院到着、書類確認、病室案内 |
13:00 | 看護師による全体的な病院生活の説明 |
14:00 | 下剤を飲み始める |
14:00 ~ 16:00 | 診察、ドクターによる患部確認 |
16:00 | 浣腸 |
17:20 | 夕食 |
18:00 | 検温 |
21:00 | 消灯 |
所沢肛門病院の施設
病院に到着し、各種書類の提出、入院時の保証金(個室のため 150,000円)を支払い、病室へ案内されます。病室に入った第一印象は、一昔前のビジネスホテルの一回り大きい部屋です。
テレビはテレビカードが無いと見られません。1,000円で 10時間程度。冷蔵庫は自由に使用可能です。携帯の充電、パソコンの電源等、持ち込み家電により電源を必要とする場合は、使用料として 500円掛かります。個室のため、バス&トイレ完備の部屋ではありますが、ご覧の通りユニットバス。風呂とトイレは別々が良かったのですが仕方ありません。
部屋に通されると早速下剤が用意されていて、14時になったら飲んでくださいと告げられました。ここから手術に向けて腸の中身を段階的に空っぽにしてくようです。
僕の病室は最上階の 4階ですが、3階に降りるとロビーがあり、大部屋の方々の見舞客はそこで対応している模様。そして同フロアに喫煙所が完備されています。
手術前の診察
14時になり下剤を飲み始めようと思った矢先、診察の時間なので外来までお越しくださいと放送が入る。この病院では、部屋に直接ドクターが診察に来ず、全て外来で診察を行なっています。診察室の方がよりきちんと処置が行いやすいからとのことです。
待合室には老若男女、退院間近な方から手術後で歩くのが辛そうな人もいます。僕も痔の術後は歩けないくらいになってしまうのかと、幾分不安になりました。入院患者の外来は特に名前が呼ばれるわけでもなく、空いた所から次々どうぞと言う感じでした。僕はうまく流れに乗れず、どのタイミングで入っていいものかと挙動不審になっていると、診察室から名前を呼ばれました。
診察室に入ると、例の如く半ケツを出した格好で、診察台の上に横になります。患部の確認をするために触診。肛門をぐりぐりされます。
ごぉぉおぉおおおおお・・・。
声が出ない痛さとは、正にこのこと。もう勘弁してくださいと言いたくなる程、肛門の中を圧迫します。前回の膿を出した時ほどの痛みではありませんが、とにかく「痛い」としか表現しようがありません。結構腫れが大きいらしく、痔瘻の根治手術ではその腫れている部分を丸ごとえぐり取るようです。手術の説明はちゃんと聞いたのですが、図で説明されたのにあまりイメージが湧きませんでした患部をほじくり出すような感じなのでしょうか?
診察が終わり部屋に戻る。
またしても下剤の時間がやってきました。
下剤そして浣腸からの流動食
またしても下剤を飲まなくてはいけません。入院前の大腸検査時には、2リットルの下剤を 1時間掛けて飲まなくてはいけなかったのですが、今回は 800ml を 30~40分程度で飲めば良いとのことでした。
前回の半分以下の量なので大したことはありません。しかもよく冷えていたので、飲みやすかった。そして以前のものと成分が違うのか、すぐに下して出るようなことはないと説明を受けました。
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下剤を飲んだ上に浣腸もする
全て飲み終えて、何となくお腹がゴロゴロしているような気がします。確かに言われた通り、我慢出来ないような便意が襲ってくることはありません。それよりも大変だったは、16時にやってきた浣腸です。
浣腸することは事前にわかっていました。そして僕のイメージでは、人差し指と親指でつまんでピュッと入れる、いわゆるイチジク浣腸でした。しかし現実は違います。看護師さんが持ってきた浣腸は、握りこぶし大の液体が入った大きなものでした。意表を突かれた挙句、こんな量の液体をおしりから入れられるのかと思うとげんなりしました。
痛くはないのですが、腸内に液体が入ってくる気持ち悪くも不思議な感覚。全て注入し終えて、看護師さんから 3分我慢してくださいとの司令が下ります。しかもトイレに座って待っていた方が良いとも言われました。説明を聞いているうちは、3分くらい余裕だと思っていましたが、看護師さんが部屋から出た瞬間、いきなり臨界点に達しました。
3分どころか 1分も経っていません。腹痛でトイレに行きたくなるような感覚と全く同じ感覚。しかしこのまま我慢してたら漏らしてしまいそう。僕は言われた通りトイレに居座り我慢を続けます。いや、正確にはほとんど我慢できませんでした。ほぼ水分のみの状態で勢い良く出続けます。そして一度で終わらず、二度、三度と便意がやってきます。おそらく、その前に飲んだ下剤の効果も相重なっているのでしょう。
下剤&浣腸によるトイレ地獄から脱した時にはもうぐったりです。
痔瘻手術前の最後の食事
手術の前日準備として、これだけ体内(腸内)から余計な物を取り出しているので、夕飯も流動食のみとなります。最初、流動食って何だろう?と疑問に思っていたましたが、読んで字の如しでした。
蜆の味噌汁(具なし)、お茶、りんごジュース、以上。流動食に納得。(笑)
手術の緊張からか不思議とお腹が空いていません。そして翌日の痔の手術の時間を伝えに、看護師がやってきます。(明日、父親が来るため、手術時間が決まった時点で教えてくださいと伝えていた。)
「手術は一番最初になります。」
手術を行う人数が多いとは聞いていたので、場合によっては待たされるかもしれないと覚悟していました。しかし意に反して、まさかの一番手。手術は困難な順番で行われるのが一般的だと話には聞いていましたが、僕のおしり事情はあまりよろしくないのでしょうか…。
21時の消灯を迎える。寝て起きたら、もう手術です。あれこれ考えてもしょうがない。あとはドクターの腕に委ねるだけ。翌日の手術の緊張から眠れないと思いきや、初めての入院、初めての浣腸、体はすこぶる元気だけれど、何だかんだで疲れていました。看護師さんから眠剤を置いて行きましょうかと言われましたが、大丈夫そうですと断り、そのまま21時半には眠りに就きました。
普段 5~6 時間睡眠で生活しているので、時間途中 23時半、3時半に目が覚めましたが、そのまま起き続けることもなく、手術当日の朝を迎えたのでした。