痔ろう・イボ痔手術体験記

肛門周囲膿瘍の発覚から所沢肛門病院へ入院。痔ろう根治手術、そして術後の経過状況をつづる。

入院前検査として初めての大腸内視鏡検査を実施

2013/06/11

入院をする為に、事前に検査を行う必要がありました。今回は事前検査として実施した身体測定から大腸の内視鏡検査までの話です。

所沢肛門病院は大腸内視鏡検査の予約が不要

所沢肛門病院は大腸内視鏡検査が予約不要で行うことができます。今回の入院前検査においても予約は必要なく、受診可能な日に来てくださいとのことだったので、仕事の調整がしやすく非常に助かりました。入院・手術をすると 2週間も会社を休んでしまうので、それまでの間少しでも仕事に穴を開けないよう、入院前に行う事前検査は 6月1日の土曜日に実施しました。

所沢肛門病院へ着いたのが 9時ちょっと過ぎ。既に座る席が無いくらい多くの患者さんが待っています。それでも初診の時と同様に回転は早く 20分程度で名前を呼ばれ、アンケートのようなものを記載して検査をスタートしました。診察をするわけではないので、診察室とは別の検査室へ案内されました。

入院前の事前検査として行ったもの(実施順)

  1. 体重測定
  2. 採血
  3. 胸部レントゲン
  4. 心電図検査
  5. 大腸内視鏡検査

体重測定から心電図までは、普通の健康診断と変わらない流れで進みました。大腸内視鏡検査は検査前の準備が必要で、検査のために別のフロアへ移動しました。

大腸内視鏡検査について

内視鏡による検査であるため、バリウム検査よりも遥かに高い精度で検査することが可能です。異常が見受けられた場合、細胞の組織をとって、別途顕微鏡で調べることができます。これを病理検査と言います。

また、大腸ポリープが見つかった場合、直接切除して治療することもできます。(今回の事前検査で見つかった場合に、すぐに処置するかは不明ですが。)

大腸内視鏡検査の準備

移動後ペットボトルのような容器と紙コップを渡されました。どうやら下剤のようです。30分で 1リットルずつ飲むペースで飲み、便の色が透明な黄色っぽい色になったらトイレで看護師を呼び、便の状態を確認してもらい OK が出たら検査を行うと説明を受けました。

なるほど。胃カメラとは違うので、全て下剤で出してしまえば検査可能なので、予約なしでも受けられるのですね。同じようにペットボトル片手に辛そうに下剤を飲む人々が 7、8人ほど。中には事前に病院から下剤を処方してもらい、自宅で飲んできている人もいるようでした。

辛いようであれば、テーブルに置いてあるアメを舐めながら飲むと楽に飲めると言われました。僕は試しに 100ml 程を飲んでみました。一口目の感想は「意外とイケる」でした。強いて例えるならば、全く甘みの無い常温のポカリスエット。これならば 2リットルくらい余裕だろうと、調子に乗って飲み始めると…

500ml 飲まないうちに一気にペースダウン。美味しくないし、普段 500ml 以上もの水分を一気に取ることは無いので、本当に 2リットル飲めるのか逆に不安になってきました。確かにアメを舐めながらだと、その甘さで誤魔化せるので飲み続けることはできました。しかし最初の 1リットルを 30分掛けて飲み終えた時点では、若干気持ち悪くなってきたのは否めません。

便意が現れ始めたのは 40分過ぎあたりから。極度の腹痛と言うほどではないが、何となく出そうな感じ。トイレは男女兼用で便器は 7つ程。どこに人が入っているかランプが付いていて分かるようになっています。女性にとっては兼用なのはちょっと抵抗があるかもしれません。僕も最初気にしていたのだが、流石に便意には勝てませんでした。

トイレに出入りし、その合間で残りの下剤を飲む。全て下剤を飲み終えると、カウンターの脇にある水を飲むと楽になると言われ早速飲む。こんな表現おかしいかもしれませんが、この水がよく冷えていて美味しい。モヤモヤした気分がスッとするような感覚。でも便意は続きます。段々と水しか出なくなり、終いには肛門から冷たい水が出てくるのを実感する程。水分だけしか出てきていないはずなのに、別のものも一緒に出てきているような変な感覚でした。

6 ~ 7回トイレに言ったところで、便が完全に綺麗な黄色(尿のような色)になり、看護師に確認してもらい OK をもらいます。さて、いよいよ本番だ。

大腸内視鏡検査の実施

検査室に呼ばれ 30歳手前くらいの若いドクターが検査をしてくれました。肛門にジェルを塗り、初めての内視鏡が腸の中を伝っていきます。検査中は内視鏡の映像が映るモニタを見ることができました。ピンク色の綺麗な腸が怪物の口みたいに伸縮しています。時々突くような痛みがあり、また腸が膨らむよう空気を入れながらカメラを進めているので、おならを我慢しているような痛みも伴いました。我慢できない痛みではありませんが、早く終わってくれと言う気持ちでいっぱいでした。

大腸と小腸のつなぎ目まで到達して終了。カメラを引っ張りながら要所要所で写真を撮っていきます。最後に映像の確認をして、伝えられた結果は「異常なし」でした。これ以上大きな病気が無くて、ほっと一安心。

内視鏡の検査は 15~20分程。全ての検査時間を合わせると、2時間半掛からない程度で終了です。検査後、入院の説明を受け、入院の手引きなる小冊子、手術同意書、個室入室における同意書含む冊子類を一式渡されました。僕の場合、入院翌日 (6月12日) に手術が行われることになりました。

内視鏡検査後 1時間くらいは、お腹がパンパンに張っていて気分が優れませんでした。正におならが溜まっている状態。帰り道、どうしても我慢できなくて、道端でブーブーするのも恥ずかしいので、パチンコ屋のトイレに駆け込み、おなら大連発。完全に抜け切れていない感じでしたが、かなり楽になりました。おならを我慢すると、気絶に至るケースもあるので絶対に我慢は禁物。

オナラ ガマン ダメ。

あとは入院・手術に向け準備するのみ。
僕の緊張は日を追うごとに高まっていきました。

このブログを書いた人

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age : 30代半ば
人生初めての手術が痔の手術となってしまいました。そして痔ろうだけだと思っていたら、痔核(イボ痔)があることも追々発覚。 手術を受けるまでは、痔になってしまったことが少し恥ずかしく思っていました。しかし痔瘻の手術を受けて、いざ治ってしまうと、恥ずかしい気持ちは全く無くなりました。痔の手術をしたと言う事実を伝えることで、同じ思いで悩んでいる人の手助けになれればと思い、このサイトを立ち上げました。