痔ろうは手術をしないと治らないのか?

出来る事なら、手術はしたくない!
薬で治せるなら、病院にも行きたくない!
自身の症状を調べてみて、もしかしたら「痔ろう」かもしれないと思ったら、きっと誰しもがこのように考えるでしょう。しかし痔ろうは、そう簡単に治る病気ではないのです。
薬で痔ろうは治せるのか?
痔の代表的な薬と言えば、痔と縁の無い人でもおそらく知っているであろう、コマーシャルでも有名な「ボラギノール」がまず挙げられます。
しかし、ここで注意していただきたいポイントは、「ボラギノール」は痔ろう治療のための薬ではない、と言うことです。商品名の上に書いてある文字を、よく見てください。
「痔の痛み・出血・はれ・かゆみに」
痔ろうは、肛門の周りから膿が出てくる疾患です。体内に溜まった膿は、体外に出してあげないといけません。膿が出ることで周りがかゆくなったりすることがありましたが、それは一時的なものです。一般的な痔の薬で緩和してくれるのは、イボ痔や切れ痔の症状に対してなのです。
かゆみを鎮めたり、炎症を和らげる為の薬であり、痔ろうにより生じてしまった管(ろう管)を修復するための薬ではありません。つまり、薬でどうにかなる病ではないと言うことです。
綺麗にしていれば、痔ろうの瘻管(ろう管)は塞がるのか?
怪我をしたら放っておいても治ります。骨が折れても元に戻ります。風邪をひいても菌が消滅すれば治ります。ピアスで開けた穴も、放置していれば塞がります。同じように、膿が溜まらないように心掛ければ、ろう管は塞がって自然治癒するのではないでしょうか?
しかし残念ながら、そう簡単に治ってくれるものではないのが痔ろうなのです。見えないところに、どのように構成されているか分からない痔ろうのろう管に、どうやって膿が溜まらないように心掛けられるのでしょうか。
そもそも肛門の周囲に発生する症状です。いくら清潔にするように心掛けていても、本当に綺麗な状態に保てられるのかは分かりません。
迷ったら、すぐ病院へ!
もしかしたら痔ろうかも?と思ったら、自力でどうにかすることを考えず、出来る限り早く専門医を受診するようにしてください。
僕の場合、最初に怪しいと思われる症状が出てから病院へ行くまで、2年くらいの歳月を経てしまいましたが、もし最初に気付いた段階で病院に行っていたら、もう少し軽く済んだのかもしれません。処置が遅れれば遅れる程、状態は悪化します。その上、手術が必要だった場合でも、即日手術をしてもらえるわけではありません。手術を待っている人たちが居ますので、病院によっては数ヶ月先になってしまう場合もあります。
手術が先になってしまうからと言って、病院へ行くこと自体を先送りにしていると、完治までの時間も先送りになってしまいます。そして先送りにした分、症状が悪化してしまうリスクも伴います。悩む時間があるのであれば、病院へ行くことを優先に考えましょう。いざ病院へ行こうと思っても、内科のように近所に病院があるとは限りません。
僕の場合は、既に症状として手術の必要性が高いと自覚していたので、肛門科のある大きめな病院を探しましたが、まず状態を診てもらう程度であれば、近くの病院に行ってみるところからでも良いと思います。
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痔ろうは手術が必要です。自身で調べてみて痔ろうかと思っても、もしかしたら違っているかもしれません。手術が必要無いかもしれません。手術が必要かもしれないと悩んでいても前に進むことは出来ませんので、まずは病院へ行って先生に診てもらいましょう。